「子供が小さいうちは、ベッドより布団で川の字になって寝たい」
「でも、和室がない…フローリングに直接布団を敷くと、湿気でカビが生えそうで心配」
オールフローリングの家に住んでいると、こんな悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。
とくに、寝汗をかきやすい子供がいると、布団とフローリングの間の湿気は深刻な問題です。
我が家も、和室のあるマンションからオールフローリングのマンションへ引っ越した際、まさにこの問題に直面しました。色々検討した結果、「置き畳」を購入することに。
結論から言うと、この選択は大正解! 3年半、フローリング+置き畳+布団というスタイルで寝ていますが、想像以上に快適で、「もっと早く買えばよかった!」と心から満足しています。
この記事では、なぜフローリングに布団を敷く際の湿気・カビ対策として「置き畳」が最適なのか、我が家の実体験を交えながら、その理由とメリット・デメリット、さらに後悔しない選び方のポイントまで詳しく解説します。
フローリングでの布団生活に悩んでいる方、置き畳の導入を検討している方の参考になれば嬉しいです。
3年半経ってもカビ知らずで快適

フローリングに布団を敷く際の悩みとは?

フローリングに直接布団を敷くことには、主に以下のような問題点があります。
- 湿気によるカビの発生: 寝ている間にかく汗(大人は一晩でコップ1杯分とも!)は布団を通して下に抜けますが、フローリングは通気性が悪いため湿気がこもり、布団の裏やフローリングにカビが発生しやすくなります。
- 結露: 冬場は特に、室温と床の温度差で結露が発生しやすく、布団が湿っぽくなる原因になります。
- 底冷え・硬さ: フローリングは床からの冷気が伝わりやすく、冬は寒さを感じます。また、クッション性がないため、体が痛くなることも。
- ホコリ: 床に近い分、ハウスダストやホコリを吸い込みやすくなる可能性があります。
上記の問題を解決するために、すのこや除湿シートなど様々な対策グッズがありますが、我が家が「置き畳」を選んだのには、明確な理由がありました。
なぜ「置き畳」?湿気・カビ対策におすすめな5つの理由

実際に2年間使ってみて感じた、フローリングの布団生活に置き畳をおすすめする理由は以下の5つです。
1. 優れた調湿効果で、湿気を吸収・放湿してくれる
畳の素材である「い草」には、スポンジのような無数の気孔があり、これが湿気を吸収したり放出したりする「調湿効果」を発揮します。これにより、布団と床の間に湿気がこもるのを防ぎ、カビの発生リスクを大幅に軽減してくれます。寝起きの布団を触っても、サラッとしているのを実感できるはずです。
2. 驚くほど軽い!毎日の布団の上げ下ろし・掃除が楽々
すのこベッドなども検討しましたが、置き畳の最大の魅力はその「軽さ」です。我が家が購入した5連タイプのシングルサイズは、女性一人でも片手でひょいと持ち上げられるほど。
- 布団の上げ下ろしが苦にならない: 毎日布団を畳む際に、置き畳もサッと立てかけて風を通すことができます。
- 掃除がしやすい: 軽いので簡単に移動でき、畳の下のフローリングもこまめに掃除機をかけられます。ホコリが溜まりやすい場所なので、これは大きなメリットです。
(※ 我が家が購入した5連タイプの場合。製品によって重さは異なります)
3. フローリングの「硬さ」「冷たさ」を解消!心地よい寝室に
フローリングに直接布団を敷くと、どうしても床の硬さや冷たさが気になりますよね。置き畳を一枚敷くだけで、適度なクッション性が加わり、寝心地が格段に向上します。
さらに、い草の断熱性のおかげで、冬場の床からの底冷えも軽減。畳特有の優しいい草の香りにはリラックス効果もあり、心地よい眠りをサポートしてくれます。
4. お手頃価格で導入しやすい!圧倒的なコストパフォーマンス
置き畳の価格は、シングルサイズで1万円前後からと、比較的手頃な価格帯です。すのこベッドや他の対策グッズを組み合わせることを考えると、置き畳だけで「湿気対策」「寝心地改善」「快適な空間づくり」が叶うのは、非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。
我が家は家族4人(大人2人、幼児2人)でシングル布団3枚を使用しており、置き畳もシングルサイズを3枚購入。約3万円で、悩みが解決し快適な寝室が手に入りました。
5. 「ずぼら管理」でもカビ知らず?(※ただし油断は禁物!)
布団は毎日上げ下げするのが理想ですが、忙しい毎日の中ではなかなか難しいことも…。我が家も、正直に言うと毎日はできていません。時々布団を壁に立てかけたり、たまに布団乾燥機を使う程度の、かなりの「ずぼら管理」です。
それでも、置き畳を使い始めて2年間、布団にも畳にもカビが発生したことはありません。これは、やはり畳の調湿効果のおかげが大きいと感じています。
ただし! これはあくまで我が家の場合です。湿度が高い環境や、万年床のような状態が続けば、いくら置き畳でもカビが生える可能性はあります。SNSなどでは「置き畳にカビが生えた」という声も見かけます。定期的に畳を立てて風を通す、掃除機をかけるといった最低限のお手入れは必ず行いましょう。
まだある!置き畳の嬉しいメリット

置き畳には、他にもたくさんのメリットがあります。
- フローリングの傷防止: 置き畳がクッションとなり、布団の上げ下ろし時や、子供がおもちゃを落とした時などにフローリングが傷つくのを防ぎます。
- 防音・衝撃吸収効果: 畳には音や衝撃を吸収する効果もあります。特に小さいお子さんがいるご家庭では、足音や物音が階下に響くのを和らげてくれる効果が期待できます。
- 【我が家の工夫】ジョイントマットとの併用でさらに効果アップ!: 我が家では、フローリングの上に「ジョイントマット」を敷き、その上に置き畳を敷いています。これにより、クッション性と防音性がさらに高まり、子供たちが多少走り回っても安心感があります。
- 子供の安全な遊び場にも: 日中は布団を畳めば、置き畳のスペースが子供の安全なプレイスペースに早変わりします。
- 不要になった際の処分が比較的楽: 木製のすのこベッドなどに比べて軽量で、折り畳めるタイプならコンパクトになるため、将来的に不要になった際の保管や処分(粗大ゴミなど)も比較的容易です。
3年半経ってもカビ知らずで快適

置き畳のデメリットと対策

メリットが多い置き畳ですが、実際に使ってみて感じたデメリットとその対策もお伝えします。
- ズレやすい: 特に子供たちが布団の上で遊んだりすると、置き畳自体がズレてしまうことがあります。
- 対策: 置き畳の下に市販の「滑り止めシート」を敷くことで、ズレをかなり軽減できます。我が家はジョイントマットを敷いているため、比較的ズレにくいです。
- い草のカスが出ることがある: 新品のうちは、い草の細かいカスが出ることがあります。
- 対策: 使い始めに掃除機をしっかりかけ、乾いた布で拭くことで落ち着いてきます。
- 定期的な手入れは必要: 前述の通り、カビを完全に防ぐには、定期的に立てかけて風を通したり、掃除機をかけたりする手入れが必要です。
後悔しない!置き畳の選び方 3つのポイント

置き畳には様々な種類があります。購入してから「思っていたのと違った」とならないために、以下のポイントをチェックしましょう。
1. 素材
- 天然い草: 香りや調湿効果に優れる。経年変化で色が変わるのも魅力。ただし、水濡れや摩擦にやや弱い。
- 和紙畳: 耐久性・耐水性に優れ、ダニ・カビが発生しにくい。カラーバリエーションが豊富。い草特有の香りは少ない。
- 樹脂畳(ポリプロピレンなど): 水拭きでき、お手入れが非常に楽。耐久性が高く、カビ・ダニに強い。い草の風合いや調湿効果は劣る。
⇒ 湿気対策を重視するなら「天然い草」、お手入れのしやすさや耐久性を重視するなら「和紙畳」や「樹脂畳」がおすすめです。
2. サイズ・厚み
- 使用する布団のサイズに合わせて選びましょう。連結できるタイプもあります。
- 厚みがあるほどクッション性や断熱性は高まりますが、その分重くなり、価格も上がる傾向があります。1.5cm~3cm程度のものが一般的です。
3. 機能性
- 滑り止め加工: 裏面に滑り止めが付いているとズレにくく便利です。
- 防ダニ・抗菌加工: 小さなお子さんやアレルギーが気になる方におすすめです。
- 折りたたみタイプ: 収納や持ち運びに便利です。連なっている枚数も確認しましょう。
まとめ:フローリングの布団生活には「置き畳」が最適解!

フローリングに布団を敷く際の湿気やカビ、底冷えといった悩みは、「置き畳」を導入することで、想像以上に快適に解決できました。
<置き畳のメリットおさらい>
- 優れた調湿効果で湿気・カビ対策に
- 軽くて扱いやすく、毎日の布団管理・掃除が楽
- フローリングの硬さ・冷たさを解消し、寝心地アップ
- 手頃な価格で導入しやすい
- 床の傷防止、防音効果も期待できる
- 子供の安全なスペースにもなる
- 処分も比較的簡単
もちろん、定期的なお手入れは必要ですが、その手軽さと得られるメリットの大きさを考えると、フローリングで布団生活を送る(特に子育て中の)ご家庭にとって、置き畳は非常におすすめのアイテムです。
ぜひ、ご自身のライフスタイルに合った置き畳を見つけて、快適な布団生活を手に入れてくださいね。
3年半経ってもカビ知らずで快適

