「生協」という言葉、聞いたことはあるけど、詳しくは知らない…そんな方、多いのではないでしょうか?なんとなく理解できるので使っている人も多い生協ですが、今回はその具体的な仕組みやメリットをわかりやすく解説します!
生協とは共同組合の一つ
生協ってよくわからずに利用しているのですが、
どういう意味ですか?
生協(せいきょう)は「生活協同組合」の略です。
簡単に言えば、みんなでお金を出し合って、よりよい商品やサービスを手に入れる組織のこと。スーパーで買い物するのとは少し違って、組合員になって一緒に運営していくのです。
組合員みんなで運営するサービスなんですね!
生協の歴史
生協の歴史は意外と古くて、1800年代のイギリスにさかのぼります。当時の労働者たちが「もっと公平な取引がしたい!」と思って始めたのがきっかけ。日本では戦後の食糧難の時期に広まり、今では全国各地で見かけるようになりました。
生協のしくみ
生協は、組合員による民主的な運営が特徴です。組合員は出資金を払い、生協の事業を利用し、総会や理事会運営に参加します。利益は組合員に還元されるか、事業の拡大や地域貢献活動に活用されます。この仕組みにより、組合員のニーズに即した商品やサービスの提供が可能となっています。
生協の3つの柱:みんなで作る、みんなで使う
出資
まずはみんなでお金を出し合います。これが「出資金」です。
出資金は、生協活動の基盤となるものです。組合員は一定額資金を支払い、これが生協の事業資金となります。出資金は脱退時に返還されます。組合員は、運営に参加する権利を獲得します。
利用
組合員は生協が提供する商品やサービスを利用します。食品、日用品の購入だけでなく、保険、福祉サービス、電気・ガスなど多岐にわたるサービスを利用することができます。
運営
生協は組合員による民主的な運営が特徴です。生協は組合員1人ひとりの声を大切にし、その意見をもとに運営されています。具体的には、組合員が総会や総代会に参加して事業方針を決定し、選ばれた理事会がその方針に基づいて業務を進めます。 さらに、商品開発やイベント組合メンバーが参加できるので、みんなで一緒に考えても進めていく仕組みです。
生協は利益還元を目的とせず、組合員への最大の事前を目指しています。得られた利益は、組合員にされるか、事業の発展や地域貢献のために使われます
この3つが生協の基本。みんなで協力して運営するのが特徴なんです。
生協を利用するメリット
生協を利用するメリット・デメリットを表にまとめました。
それぞれ詳しくお伝えいたします。
高品質な商品が手に入る
生協の商品は、組合員みんなで選んでいるので品質が良いです。特に食品は安全性にこだわっていて、健康に気をつけている人にもおすすめ。例えば、無農薬野菜や国産原材料を使った食品が多く、アレルギー対応の商品も充実しています。厳しい基準をクリアした商品ばかりなので、安心して利用できます。
さまざまな注文方法に対応している
インターネットや電話、カタログで簡単に注文できます。忙しい人でも便利に使えるよう工夫されているんです。スマホのアプリから注文したり、週に一度カタログを見ながら電話や注文書で注文したりもできます。「定期便」を使えば、毎週決まった日に配達してくれるので、注文し忘れの心配もありません。重たいお米や水なども自宅まで届けてくれるから、買い物の手間が省けて助かります。
地域社会に貢献できる
生協を利用すると、知らず知らずのうちに地域の福祉活動や環境保護にも協力することになります。例えば、生協の利益の一部は子育て支援や高齢者支援のプロジェクトに使われています。地域のイベントや環境保護活動にも積極的に参加しているので、生協を利用することが地域の発展にもつながります。
生協を利用するデメリット
価格がスーパーより高い場合がある
品質にこだわっている分、スーパーよりも少し高めの商品もあります。特に生協オリジナルの商品は、コストがかかっているものも。家計を気にする人は要チェックです。
ただ、地域や商品によって価格差があるので、一概に高いとは言えません。また、安心・安全な食材を提供することに重点を置いているため、品質を重視する人にとっては価値があると感じられるでしょう。宅配の便利さを考えると、総合的に見て満足できる人も多いです。
配達までに時間がかかることがある
宅配サービスを利用する場合、注文から配達まで少し時間がかかることがあります。週1回の配達しかない地域もあるので、急に必要になったものには不便かもしれません。
出資金が必要になる
利用を始めるには出資金が必要です。金額は生協によって違いますが、だいたい500円から1,000円くらいです。
出資金は加入時の1回限りの支払いで、脱退時に全額返金されるのが一般的です。この出資金は生協の運営資金として使われ、商品開発や仕入れ、検査センターの運営などに役立てられています。
生協の利用方法:簡単3ステップ
1. 加入方法
生協に追加するには、まず、いくつかの方法があります。 インターネットからの手続きや、最寄りの生協での申込、または自宅で書類を郵送して手続きを進める方法があります。 加入申込の際は、出資金を支払う必要があります。(※出資金は脱退時に返還されます。)
お近くの生協の場所や詳細は、生協の公式サイトで検索可能です。また、追加条件や手続き内容は生協ごとに異なる場合がございますので、事前に確認することをおすすめします。
2. 商品の注文方法
生協の商品は、毎週発行されるカタログや生協の公式サイトの会員ページから注文できます。カタログには食品から日用品まで多岐にわたり商品が掲載されており、紙のカタログから商品を選び、注文用紙に記入しますか、専用の注文アプリやウェブサイトから簡単に注文することができます。また、定期的に同じ商品をお届けしてもらえる定期購入サービスもご利用可能です。
3. 配達・受取方法
注文した商品は、決まった曜日や時間に自宅に配達されます。 配達日は地域によって異なりますので、追加確認時にしておくと良いでしょう。 不在の場合は、指定の場所に保冷ボックスなどを利用します。
また、個別配達だけでなく、共同購入と呼ばれる近隣の利用者と共同で注文・受取を行うことで、配送料が抑えられるサービスもあります。
生活に合わせて柔軟に利用できますよ!
生協に関するよくある質問
- 生協に加入するときの注意点は?
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宅配サービスを利用したい場合は、配達スケジュールについて確認しておきましょう。
また、出資金や利用規約も合わせて確認しましょう。 - 出資金はいくら必要?
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生協によって違いますが、だいたい500円から1,000円くらい。脱退するときに返してもらえます。
- 生協は誰でも利用できる?
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店舗での買い物であれば、組合員以外でも利用可能です。食材の宅配サービスや、関連サービスを利用する場合は、組合員になる必要があります。
- 生協で取り扱っている商品は安全?
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生協は商品選びにとても厳しい基準を設けています。特に食品は安全性にこだわっているので安心です。
まとめ:生協のいいところ
生協は、みんなで力を合わせて運営する、ちょっと特別なお買い物システム。安心・安全な商品が手に入るだけでなく、地域のためにもなる素敵な仕組みです。ただし、すぐに欲しいものには向いていないので、うまく使い分けるのがコツかもしれません。
生協に興味が湧いた方は、ぜひ一度、近くの生協をのぞいてみてください。
新しい発見があるかもしれませんよ!